文章を書くうえで絶対に身につけておきたいスキルが「リサーチ力」です。
ブログを書くにしても、WEBライティングの仕事を受けるにしても、必ず必要になる重要度の高いスキルです。
リサーチ方法が間違っていると、情報量が薄くてつまらない記事しか書けないし、文章力も上達していきません。
今回は思考の整理も兼ねて、文章執筆におけるリサーチのやり方・手順・注意すべきことなどをまとめてみました。
デンジ
この記事の内容
うまく書けない原因はリサーチ不足?
「上手に文章を書けない」という悩みを抱えているライティング初心者はとても多いです。
「なぜ上手く書けないのか」という原因を一つずつ紐解いていくと、問題はライティングスキルではなく、「リサーチ不足」や「リサーチ下手」に原因があるケースがほとんどです。
- 文章を書いていて、途中で手が止まってしまう
- 書いては消して…を何度も繰り返してしまう
上記のように、書くときに迷いが生じてしまう人は、ライティング力を高めるよりも先にリサーチ力を鍛えるのが効果的です。
「書くのがうまい人」と聞くと、なんとなく「経験・テクニックが優れているからだ」というイメージをもってしまいがち。しかしその人が本当に優れているのは、「リサーチ力」や「情報整理力」であることがほとんどです。
正しく情報を抜き取る力が身につけば、ライティングスキルは自然とついてきます。
リサーチが十分できていて、かつ書きたいことが整理されていれば、あとは順序良く情報を並べていくだけで良いのです。
デンジ
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リサーチ不足に陥る主なパターン
「リサーチが不足している」…て言われても、よく分からないよ。
という人のために、リサーチ不足の正体をもう少し深堀りしてみましょう。
リサーチ不足が起こる原因は、大体が下記の3パターンに分類されます。
- リサーチした情報が少なすぎる
- リサーチした情報が多すぎる
- リサーチしたけど理解できていない
リサーチした情報が少なすぎる
リサーチがうまくいかない原因で一番多いのが、調べた情報が足りなかったというパターン。「情報が少ないので、書けることがなくなっちゃいました」というシンプルな理由です。
想定した記事のボリュームとのズレが生じた場合によく起こるケースです。
特に書き始めの頃は、「これくらい調べれば、このレベルの記事ができるだろう」…という感覚が育っていないので、想定文字数に対して少ない情報を集めがちです。
書くことがなくなってしまった場合は、「追加リサーチで情報量を増やす」「見出しを追加して内容を充実させる」など、再度リサーチをすることで解決可能になります。
リサーチした情報が多すぎる
集めた情報が多すぎるというのも、初心者にありがちな失敗パターンの一つ。情報は手当たり次第に詰め込めばいいわけではなく、「いかにして情報を削るか」という視点で取捨選択する必要があるのです。
わかりやすい文章を書くためには、不要な情報を極力削っていくことが大切。
「集めた情報は全部載せちゃえ!」…という方法は、読者に対する配慮や工夫を放棄しており、リサーチをしていないのと同じです。
「せっかく書くなら、全てを網羅した完璧な記事を書きたい!」
…という気持ちはもちろん大切ですが、完璧主義や変なこだわり癖を持っている人はこの罠にハマりやすいので注意しましょう。
記事テーマによって、当然リサーチ量は異なります。
なんの作戦も立てずに、「とにかく調べまくる!」という方針はおすすめできません。
記事の完成系をぼんやりと思い浮かべたら、まずは必須要素のみをピックアップ。不要な情報はバッサリ切り落とすくらいの気持ちでリサーチをするのがコツです。
リサーチしたけど理解できていない
「集めた情報を理解できていない」というのが3つ目のパターン。書くことは大体固まったけど、テーマの内容についてイマイチ分かっていないという状態です。
「時間がない!リサーチを短縮してさっさと記事を仕上げよう」
という気持ちで記事を書くと、高確率で発生するケースです。
- 検索上位の記事をササっと読んでおく
- 記事内容に関係しそうなワードだけを抜き取る
- 使えそうな文章をまるっとコピーしてメモに入れる
などなど、表面的な情報だけを抜き取る浅いリサーチを繰り返していると、いざ書くときに「これなんだっけ?」となりがちです。
文章とは不思議なもので、理解していない・よく分からないという自身のない気持ちは、言い回しや書き方を通して文章に伝染してしまいます。
面倒でもリサーチ時間をきちんと確保し、そのテーマについて理解を深める方向に意識を向けたほうが、良質なインプットになるでしょう。
リサーチに時間がかかりそうなテーマの記事に挑む場合は、いつもより余裕があるスケジュールを確保しておきましょう。特に初心者の場合は、記事のリサーチよりもジャンル全体の基礎知識を学ぶのに時間がかかります。
デンジ
情報を効率よくインプットする方法
ここからは、どうやってリサーチ力を高めれば良いかについて解説します。
リサーチ初心者がまず意識したいのは、以下3つのポイントです。
調べる時間を決める
リサーチに使う時間を事前に決めましょう。「この時間までに終わらせよう」と仮の目標を決めるだけでも、意識的かつ効率よく必要な情報を集められるようになります。
時間を設定しないと無駄にダラダラと不必要な情報を集めてしまいますし、いつまでたっても情報収集から抜け出せなくなります。
リサーチの時間をきちんと決めることで、「リサーチ」と「執筆」の線引きが明確になります。
デンジ
どこまで調べるかを決める
どの範囲まで調べるかの線引きも、最初に決めておくのがおすすめです。
補足情報やマニアックな豆知識まで一つひとつ集めていては、情報量が膨大になってしまい、かえって重要・本質的な情報が埋れてしまうもの。
- 補足情報はどこまで集めるのか
- 類似テーマが見つかったらそれも調べるのか
- この豆知識は本当に必要なのか
などの項目で大体の範囲を決めておくと、迷ったときもスムーズにリサーチを進められるようになります。
デンジ
簡単な文章構成を作っておく
リサーチ時間・範囲の指標をさらに分かりやすくするのが「文章構成」です。
文章構成を最初に作るメリットは、必要な情報が可視化されることです。
説明すべき情報量が見出しとして見えるので、リサーチ時間・範囲の設定がしやすくなるのです。
「記事として必要な要素」+「自分が入れたい内容」をバランスよく配合すれば、大体こんな感じかな!…という道筋がわかりやすくなります。
リサーチ前に大体の文章構成を作るのはやや難易度が高いため、慣れるまでは部分的に取り入れてみましょう。最初は「◯◯ってどんな意味?」「◯◯のメリット」「◯◯の注意点」…など、よく使われる大見出しから作成し、小見出しは空欄にしておく…などの方法もおすすめです。
デンジ
知識量とリサーチ時間の関係性
ここまでの内容で薄々感づいている人がいるかもしれませんが、知識・経験が豊富なテーマを執筆する場合は、リサーチ時間をかなり短縮することができます。
すでにそのテーマに関する知識が豊富なので、追加リサーチの時間もごくわずかで済むのです。
デンジ
例えば30代向けの恋愛記事を書くとして、自分が20代で恋愛にも興味ナシって状態だとします。
すると、まずは30代の恋愛観を学ぶ、競合サイトのリサーチ、口コミや体験談の調査…と、記事テーマの理解を深めるのにめちゃくちゃ時間がかかります。
一方で自分が30代で恋愛も結構してて、そこそこ経験も豊富です!って感じだと、記事テーマについてちょこっとリサーチするだけで、オリジナリティーあふれる記事が書けちゃいますよね。
デンジ
ブロガー・アフィリエイターの間で、「自分の知識・経験が豊富、もしくは興味を持ち続けられるテーマでブログをかけ!」と口をすっぱくして言われるのはこのためです。
知識がないと基本的な情報を拾うだけでも膨大な時間がかかるし、経験がないとオリジナリティーを生み出すのにも一苦労。興味がなければリサーチの時間も苦痛になります(基本的にリサーチって結構疲れるので…)
知識・経験が豊富なテーマは、リサーチ時間を短縮できる
これを理解しておくと、ブログの方向性や仕事を受けるときのヒントになると思います。
知識と書きやすさの関係性
- 知識が豊富…リサーチの時間が短くて済む
- 経験が豊富…オリジナリティーのある記事を書ける
- 興味がある…楽しいのでリサーチを続けやすい
記事タイプによってリサーチ時間も変わる?
さらに追加で補足をすると、得意ジャンルかどうかに加えて、「どんなタイプの記事を書くか」によってもリサーチに必要な時間は大きく変化します。
一例ですが、下記のようなデータ比較系・網羅系の記事は、いくら特定ジャンルの知識が豊富でもリサーチに時間がかかってしまいます。
- 「特徴・スペック・使い心地を徹底解説」
- 「過去データを分析して調べてみた!」
- 「絶対に使いたいサービス30選」
逆に、自分の中にある知識や価値観だけで完結する日記系・コラム系・オピニオン系の記事は、流行の情報を少しだけ追えば楽に書けてしまうものもあります。
このように、記事のジャンル・リサーチの深度・興味レベルなどを踏まえて、ブログの方向性を決めてみるのも良いかもしれませんね。
リサーチ力を高めて良質な記事を書こう
そんなわけで今回は、文章執筆におけるリサーチの重要性について語ってみました。
リサーチは記事の質を飛躍的に高める仕込みの一つです。手を抜かずにコツコツとスキルを高めていきましょう。
自分が陥りやすいパターンを分析して、それに応じたリサーチ方法を試行錯誤していくのがおすすめです。
デンジ