「人を操る禁断の文章術」は、人を行動に導く文章の書き方を学べるライティングの教科書です。
「伝わる文章」ではなく、「動かす文章」というのが一番のポイント。
丁寧に分かりやすく伝えることを重視する「おりこうさんな文章」に対して、心を揺さぶり・感情に訴えかけ・行動させる「アグレッシブな文章」を学べるのが本書の特徴です。
おすすめ商品を紹介することが多いブログはもちろん、セールスレターや営業メール、キャッチコピー、商品POPなど幅広く使えるテクニックが満載!
デンジ
今回紹介する本
この記事の内容
人を操る文章テクニックの本質とは
本書で学べる文章術は、「読ませる」よりも「動かす」に特化したテクニックが網羅されています。
- 読ませる文章術・・・綺麗で、丁寧で、分かりやすい文章
- 人を操る文章術・・・人の感情を刺激し、行動させる文章
文章とは可能性の塊であり、テクニック一つで人の心を刺激し、望む行動に繋げることができる素晴らしいツールなのです。
会話と比べるとコミュニケーションで読み取れる情報が少ない(身振り・声色・表情・会話ペースなど)と思われがちな文章ですが、一度書いてしまえば半永久的に成果を生み出すうえ、少しのコツを習得するだけで容易にイメージコントロールができてしまうのです。
デンジ
- 人を操る文章術を会得するメリット
- やってはいけない「書かない三原則」
- 人の心を撃ち抜く7つのテクニック
- すぐに使える5つの書き方パターン
「自分で書かない」ことが大切
特に感銘を受けたのは、第2章の内容である「書いてはいけない三原則」です。
- あれこれ書かない…全部を説明せず、短文で想像力を掻き立てる文章を書く
- きれいに書かない…丁寧さを捨てて、相手の感情に訴えかけるような文章を書く
- 自分で書かない…ターゲットが求める欲求を想像し、逆算して文章を組み立てる
「文章は自分の頭で書かず、ターゲットが欲しい言葉を想像して書く」…という考え方は、特にライティング初心者の人には衝撃的な内容でしょう。
自分勝手に好きなことを書くのではなく、相手側の視点に立って文章を組み立てられる人はとても強いということです。
デンジ
- 【NG】「自分が書きたい言葉」→「文章にする」
- 【OK】「ターゲットが欲しい言葉」→「文章にする」
ブロガーに必須の能力が身に付く
ブログの収益化を目指すならば、商品の訴求・クリック誘導・セールスライティングの技術は必要不可欠!商品購入というゴールに向かって明確な道筋を立てる能力を学ぶことができます。
という悩みを抱えている人は案外多いもの。
分かりやすい文章を書くのが一番ですが、明確なゴールが設定されている場合は、随所に人を動かすテクニックを盛り込んでいくのが有効なのです。
- 自分が読んで面白かった本を買って欲しい
- サービスの会員登録をして欲しい
- ほかのおすすめ記事も読んでもらいたい
- ツイッターをフォローして欲しい
デンジ
文章術を使うときに注意すべきこと

褒めまくるのも不自然なので、「人を操る禁断の文章術」を読み進めるうえで注意すべきポイントもまとめておきます。
読んだだけでスキル習得は不可能
優良なテクニックがたくさん紹介されているので、読み進めているうちに思わずスキルを習得している気分になってしまいがち。
「よーし、テクニックは全部覚えた!これから使いまくるぞ〜」
…と書き始めた途端、思った以上に筆が進まないことに気づくでしょう。
どのジャンルでも一緒ですが、読んだだけで知識・スキルは習得できません。特に文章術に関しては、実戦で書きながら地道に練習を重ねることが大切です。
デンジ
SEOの知識は別で習得すべき
ブロガー・Webライターを志すのであれば、ライティングテクニックに加えてSEOの知識もある程度必要になります。
Googleをはじめとした検索エンジンを攻略するなら、文章だけでなく、タイトル・見出し・キーワード選定などの知識習得は必須。SEO関連の情報は載っていないので、別の書籍などで知識を補填する必要があります。
セールスライティングが真の効果を発揮するのは、書いた記事が一定数の読者に届く環境が整っているときだけ。
デンジ
他の文章術とセットで読むと効果的
ライティングスキルを磨くのにおすすめなのが、ほかの文章術と組み合わせて学ぶことです。
「読ませる文章」と「動かす文章」は、両方とも身につけておきたいスキル。どちらが優れているというものではなく、記事のテーマやターゲットによって使い分けていくべきものなのです。
好きに記事を書けるブロガーならともかく、Webライターとして案件を受けるならクライアントの要望に沿った文章が求められるもの。
全ての文章においてセールスライティングが必要なわけではないので、どちらのスキルも柔軟に切り替えられる状態にしておくのが理想的です。
デンジ
こちらもおすすめ
テクニックを上手に使うコツは?
本書で紹介されているテクニックの多くは、実践で使ってみて初めて効果を発揮するものばかりです。
ここから先は、知識を技術へと昇華させる2つコツについて解説します。
少しずつ試していく

学んだテクニックは、少しずつ実戦投入してみましょう。
「全テクニックをフル活用してやんぜ〜」…と調子に乗ってしまうと、何を書けばいいのか迷ってしまい、ほぼ確実に挫折します。
まずは自分が無理なく使えそうなテクニックから試すのが得策!
- 「この商品をおすすめしたいんだけどなー」
- 「この箇所にあのテクニック使えるんじゃ…?」
など、文章を書くときに湧き出るヒントを見つけたら、ここぞというばかりに試していきましょう。
デンジ
自分だけのスタイルを作る

「守・破・離」の考え方と同じように、実践しているテクニックを徐々に自分のスタイルに落とし込みましょう。
上手に書けなくても気にせずに、どんどん書くことが大切。
最初はぎこちない文章でも、使っていくうちに自然な文章へと進化していきます。
- 「守」…最初は本を見ながらでいいので、まずは実際に書きながら試し続ける
- 「破」…慣れてきたら、テンプレから外れた言い回しや表現にチャレンジする
- 「離」…自分の書き方とテクニックを融合させてオリジナルの文章を書く
デンジ
セールスライティングの基礎が詰まった一冊

以上、DaiGoさん著「人を操る禁断の文章術」の感想でした。
文章が持つ無限の可能性を学べる良書です。
数あるテクニックを実践レベルで使うには訓練が必要ですが、基本的な考え方を身に付けるだけでも、ライティングの質が格段に上がることでしょう。
セールスライティングの基本を学ぶにはまさにぴったりであり、ネイティブの日本人が分かりやすく解説している本というだけでも価値がある一冊です。
デンジ
ライティング初心者にもおすすめ